前回、「夷隅郡大型リフォーム工事1」では現地調査編のお話をさせていただきました。
今回は工事中のご説明させていただきます。
大規模な間取り変更を行うため、スケルトン状態まで解体を行うことにしました。
築68年の住宅なので壁は全て土壁になっております。土壁は通気性が良く、夏は特に涼しく暮らせるといったメリットがございますが、冷暖房の効きが悪く、冬場は特に寒いといったことから土壁は解体し、断熱材を施工するやり方にいたしました。
在来浴室(タイル張り)解体 奥の山が竹 袋には土と分別が必要
天井、壁と解体を終えると最後に床の解体になります。
ここのお宅はご夫婦様も覚えていない頃に住宅の嵩上げ工事を行ったようです。
床下は畳を剥がした荒床から1,100mmありました。
解体して分かったことは大引き(写真では横にはしっている部材)がぐらぐらになっており、大引きの上を歩くことができない状態になっていました。
解体後
どの方法が良いか検討した結果、ピンコロから木束、大引きを交換し、根がらみ貫を取り付けることにしました。そうすることで不安定になってしまうピンコロの上に木束を立てる独立基礎でしたが、構造的に補強することで安定した床にすることができます。
ピンコロ、木束、大引き交換後 根がらみ貫取付
次に窓交換を行いました。
今回使用したサッシはLIXILのサーモスⅡ-Hという商品になります。
この商品は室外側は耐久性や強度に優れたアルミ製で、室内側は断熱性に優れた樹脂製でできており、高い断熱性能になっております。
LDKは西面にあり、夏の西日を考慮しLow-Eグリーンガラスを採用しました。
Low-Eグリーンガラスは日射熱を抑えてくれるため、夏の西日でお困りの方にはオススメの商品になります。
そして断熱材を入れる工事を行いました。
今回はマグ・イゾベールのポリカットという防湿フィルム付グラスウール断熱材を使用し、外壁面に施工しました。これで春夏秋冬、快適な空間にすることができます。
キッチン 天井ボード施工
押入 キッチン部分
今回は解体工事、木工事についてお話させていただきました。
次回は内装工事等、仕上げ工事についてお話いたします。
つづく